現在のUSDC【USDC】価格・チャート
USDCとは、米ドルと1対1の価格を保つことを目的としたステーブルコインです。ステーブルコインとは、法定通貨や商品などに価格が連動する仮想通貨のことで、価格の安定性が高いという特徴があります。USDCは、2018年にサークル社とコインベース社が中心となって設立したセンターという非営利組織によって発行され、イーサリアムブロックチェーン上で動作するERC-20トークンです。
USDCの特徴は大きく4つあります。
- 法定通貨に価値を裏付けられている
- 複数のブロックチェーンに対応している
- 透明性や信頼性が高い
- 金融システムに対する革新性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
法定通貨に価値を裏付けられている
USDCは、法定通貨担保型ステーブルコインと呼ばれる種類のステーブルコインです。これは、米ドルや現金同等物(短期米国債券など)を担保にして、価格の安定を図っているということです。センターは、発行されたUSDCと同額の米ドルを準備金として保有していると主張しており、その証明として定期的に財務報告を公開しています。また、毎月第三者機関による監査を受けており、その結果も公開されています。
複数のブロックチェーンに対応している
USDCは、イーサリアムブロックチェーン上で動作するERC-20トークンとして発行されましたが、その後、他のブロックチェーンにも対応するようになりました。現在、USDCは、アルゴランド、ステラ、ソラナ、トロンなどのブロックチェーンでも利用できます。これは、USDCがブロックチェーン間の相互運用性を高めるために採用した戦略です。USDCは、これらのブロックチェーン上で使用する場合には、ラップ(仮想通貨を別のブロックチェーンに対応したトークンに変換すること)を必要としないという利点があります。
透明性や信頼性が高い
USDCは、米ドルと同じ価値を保つことを目的としたステーブルコインですが、その価値を保証するための裏付けとして実際に資産を保有しています。USDCを発行する際、米ドルを預託するが、その預託された米ドルは、現金や短期米国政府債券などの形で保管されます。裏付けとなる資産の約80%は短期米国債、約20%は現金預金で保有されています。これらの資産は、サークル社が管理しており、毎月第三者機関による監査を受けています。監査の結果は公開されており、誰でも確認することができます。このように、USDCは実質的な資産によって裏付けられており、透明性や信頼性を維持しています。
金融システムに対する革新性がある
USDCは、価格の安定性が高いという利点から、仮想通貨取引の決済手段やヘッジ用途として用いられることが多く、仮想通貨市場において重要な役割を果たしています。また、USDCは、金融サービス業界に対する革新性も持っています。USDCは、ブロックチェーン技術により、安全で迅速な国際送金インフラとして利用することができます。また、スマートコントラクトと組み合わせることで、デジタルアイデンティティやデジタル証券などの新しいサービスを提供することも可能です。USDCは、金融システムに対する革新的な可能性を秘めています。
以上のように、USDCの特徴は、法定通貨に価値を裏付けられていること、複数のブロックチェーンに対応していること、透明性や信頼性が高いこと、金融システムに対する革新性があること、などが挙げられます。
USDCは、ステーブルコインの中でも最も信頼性が高く、普及している仮想通貨です。価格の安定性が高いという利点から、仮想通貨取引の決済手段やヘッジ用途として用いられることが多く、仮想通貨市場において重要な役割を果たしています。USDCは、法定通貨との連携やブロックチェーン間の相互運用性を強化することで、より多くのユーザーにとって使いやすいステーブルコインになることを目指しています。
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